下記の記事で、傷痕を目立たせない手術方法はわかりましたね。
※読んでいない方は、先に上の記事を読んでいただいてから、今回の記事を読んだ方がいいと思います。
そして、次に悩むのは、
ですよね?
そこで、今回は見栄えのいい手術を受けるための病院選びについて具体的に紹介していきます。
ただ、先に言っておくと、上記記事であげた切開の仕方や縫合の力加減など、手術前に病院に確認することがむずかしいポイントもあります。
カウンセリング、無料相談などでも、病院によって教えてもらえる部分とむずかしい部分があります。
また、患者の状態によって手術方法が異なることもあります。
ですので、その点を踏まえて現実な方法での選び方を紹介していきたいと思います。
なお今回の記事は、下記記事で紹介した内容に沿って説明します。
上記の記事では、包茎手術で見栄えをよくするためのポイントについて、下記の工程ごとに解説しています。
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デザイン
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切開
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止血
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縫合
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執刀医の顔出し・名前出し
※上記記事では、5つ目のポイントが「術後管理」となっていますが、術後のケアは自分で行うものなので、今回の病院選びのポイントでは入れていません。代わりに、他の4つのポイントと同じく重要な「執刀医の顔出し・名前出し」という項目を追加いたします。
つまり、上記の記事で上げられたポイントを、各クリニックに確認することで、見栄えのよい手術が受けられるクリニックがわかるわけです。
「ですので上記記事を見ていない方は、まず上記の記事を先にご覧ください。
その上で、この記事を読んでもらえれば、内容もわかりやすいと思います。」
各項目のチェック方法
最初に、上記の記事で挙げたポイントを確認する主な方法を紹介します。
ホームページ、メール・電話相談 | クリニックのホームページやメール・電話相談などで調べられること |
カウンセリング | ペニスの状態などによって変わるため、カウンセリングで患部を見せないとわからないこと |
症例写真 | 手術を受けた写真を見ないと、わかりづらいこと |
経験・実績数 | 上記の3つではわかりづらいこと |
ホームページ、メール・電話相談などは一番カンタンにチェックできる方法なので、これで調べられるポイントについては、この方法を紹介しています。
「金属メス、電気メスどちらで切るのか」「どのような術式で行うのか」などは、ホームページ、メール・電話相談で確認できます。
一方、個人差があって患部を見せないとわかりづらいポイントや実際の写真を見ないとわかりづらいことは、カウンセリングや症例写真でのチェックをおすすめしています。
「包皮小帯を残せるかどうか」「縫う針の数」などは、カウンセリングや症例写真で確認するのがよいでしょう。
また、ホームページ、メール・電話相談、カウンセリング、症例写真でもチェックしづらいポイントもあります。
「包皮を長過ぎず、短すぎず、最適な量で切開できるか」「止血は確実にできるか」などというポイントは、チェックするための方法・指標がありません。
その場合は、執刀医の「経験・実績数」を確認することで、間接的に判断することをおすすめしています。
なお執刀医の経験は「何年」ではなく、包茎手術の「件数」も聞くようにしましょう。
長い間、病院にいても、手術の経験が少なければ意味がありません。
【チェックポイント1】 デザイン
まずは「デザイン」の工程からです。
「デザイン」で、見栄えをよくするポイントは次の4つでしたね。
- 傷口の位置をどこにするか
- 包皮小帯(裏スジ)の形成
- 切除する包皮の長さ
- 傷口の円周の調整
1つずつ、どうやってチェックするか説明します。
1. 傷口の位置をどこにするか
「まずはどの位置で切開するか?」です。
位置は、「陰茎の中央部」ではなく、「亀頭直下」で切る術式であることが大事です。
これは、クリニックのホームページですぐに確認できます。
また、ホームページで掲載していない場合でも、メールなどで「亀頭直下での切開はできますか?」と聞けば、教えてもらえるはずです。
なお、格安料金をウリにしているクリニックは、料金の安い「陰茎中央」で切る術式の料金だけをホームページに載せていることがあります。
そして、カウンセリングに来たときに、
と、追加料金を請求したりするわけです。
ですので、ホームページでハッキリ書かれていない場合は、メールや無料電話相談などで、「どういう術式で、いくらなのか?」聞いておくといいでしょう。
2. 包皮小帯(裏スジ)の形成
包皮小帯(裏スジ)は残す術式かどうかです。
残せる場合も、全部残せるか、一部は切ってしまうか確認してください。
亀頭直下をそのままぐるっと一周切る形だと、「亀頭部分の包皮小帯」は残せますが、それより下の「サオ部分の包皮小帯」は残せなかったりします。
ちなみに、メールや無料電話相談で教えてもらえる場合もありますが、包皮小帯(裏スジ)はペニスの状態によって変わる場合があるので、カウンセリングに行った時に確認するのがベストです。
また、こちらも上記の話と同じく、包皮小帯を残す場合は、プラス料金がかかったりしますので、料金についても合わせて聞いておきましょう。
3. 切除する包皮の長さ
次は、切除する包皮の長さです。
切除する包皮が長すぎると、勃起時に皮が突っ張ってしまい、逆に短すぎると、包茎のままになってしまいます。
ただ、このポイントは確認する方法がなく、カウンセリングなどで執刀医に聞いても「最適な長さをカットします」としか言われないでしょう。
ですので、あくまで参考ベースですが、執刀医の経験や実績数を聞くとよいでしょう。
やはり経験があるほど、ミスが減り、適切な長さを計測できるようになります。
4. 傷口の円周の調整
デザインの最後のポイントが、傷口の円周の調整です。
亀頭側と根元側の傷口の長さが合っていることが大事です。
長さが異なると、余った方は皮膚が寄れて、見栄えが悪くなります。
このポイントは、症例写真を参考にしてみてください。
なかなかわかりづらいとは思いますが、もし下記のイラストのように皮膚が寄れて縫合されているようだと、長さが合っていない思われます。
【チェックポイント2】 切開
「切開方法」で、見栄えをよくするポイントは4つです。
-
切開の仕方
- メスを入れる位置(亀頭からの距離)
- 剥離する皮膚の厚さ
-
使用するメス
こちらも1つずつ、どうやってチェックするか説明します。
1. 切開の仕方
切開の仕方のポイントは、「皮膚をしっかり伸ばして、一気に切る」ことです。
ただ、このポイントを見極める方法はほとんがありません。
ですので確認方法としては、「執刀医の経験・実績数」くらいですね。
実際、躊躇なくスパっとメスを入れたりするには、執刀医の経験がある程度必要です。
経験が浅く、躊躇しながらの切開だと、かえって傷痕も目立つので、執刀医になる人に確認しましょう。
2. メスを入れる位置(亀頭からの距離)
「デザイン」で切開位置は、「亀頭直下」がいいと話しましたね。
ただし、一口に「亀頭直下」と言っても、亀頭から何ミリ離れた位置で切るかも重要なポイントです。
亀頭から離れれば離れるほど、傷が見えやすくなるので、できるだけ亀頭に近い位置で切ってもらうことが大事です。
このポイントを確認するには、まずカウンセリングを受けた時に「亀頭から何ミリくらい下を切るんですか?」と聞いてみましょう。
患部を見た上で教えてくれるので、あなたもイメージがしやすいと思います。
また症例写真でも、どの辺が切開位置になっているかチェックしておきましょう。
カウンセリングの説明だけだと、クリニックの都合のいいようにしか言わないこともあるので、実際の症例で確認しておくことが大事です。
複数のクリニックで検討しているときは、比較できるように、できるだけ記憶に残すようにしましょう。
3. 剥離する皮膚の厚さ
次のポイントは、剥離する皮膚の厚さです。
余った包皮を取り除く場合、できるだけ薄く剥離することが大事です。
ただ、このポイントについてはクリニックに確認しても、「できるだけ薄く剥離します」とかし言われないでしょう。
ですので、どれだけ薄く剥離するのかは症例写真でチェックするしかありません。
執刀医の技術力がないと、皮膚を厚く剥離してしまうため、術後のペニスはそのぶん細くなってしまいます。
症例写真で、術前と比較して剥離した部分のペニスが細くなっていないか確認しましょう。
できれば、術後しばらく経ってからの症例写真を見せてもらいましょう。
4. 使用するメス
切開の最後のポイントが、メスの種類です。
電気メスではなく、金属メスの方が傷痕がきれいになりますので、こちらも大事なポイントです。
この点は、ほとんどのクリニックがホームページで確認できると思います。
ホームページに情報が載っていない場合も、メールや電話相談などで、すぐ教えてくれるはずです。
【チェックポイント3】 止血
次のポイントは「止血方法」です。
しかし、止血に関しては、無料相談などで前もってチェックする指標というものがありません。
迅速かつ確実に行うことが一番のポイントなので、確認方法としては、やはり「執刀医の経験・実績数」ですね。
絶対的な指標にはなりませんが、経験があれば、そのぶん止血も早く確実にできるようになるので、参考にはなると思います。
【チェックポイント4】 縫合
「縫合方法」でチェックするべきポイントは5つです。
- 縫うときの力加減(テンション)
- 使用する糸の種類
- 連続縫合か、結節縫合か
- 縫う針の数
- 針を入れる位置
1つずつチェック方法を説明しますね。
1. 縫うときの力加減(テンション)
最初のポイントは縫合の力加減です。
大事なのは、「糸が解けない範囲でできるだけ弱く縫う」ことです。
強くしっかり縫えば、糸が外れることはありませんし、しっかり傷も塞がります。
しかし、強すぎると皮膚が寄れてくっつくため、見栄えが悪くなってしまいます。
そのため、適切な力加減で縫うことが大事ですが、このポイントも直接的な確認方法はありません。
ですので、ここも執刀医の経験・実績数を聞くのが、一番近い目安になると思います。
2. 使用する糸の種類
縫合で使う糸についても確認しましょう。
聞くべきポイントは、
-
「溶ける糸か、溶けない糸か」
-
「細さ」
の2つです。
傷痕をきれいにするには、「溶けないで、できるだけ細い糸」を使うことです。
これらはホームページに載っていたり、電話相談などで聞けば、教えてもらえるでしょう。
3. 連続縫合か、結節縫合か
1本の糸で全部を縫う「連続縫合」か、縫う個所ごとに糸を分ける「結節縫合」かを確認します。
「結節縫合」の方が、全部の個所を適切な力加減で縫えるので、傷痕が目立ちにくくなります。
こちらも、基本的にはメールや電話相談などで教えてくれると思います。
4. 縫う針の数
傷口を何針で縫うかも重要なポイントです。
針の数が多いほど、傷痕もきれいになります。
このポイントは、おおまかな目安であれば、メールや電話相談で教えてくれるかもしれません。
ただ、ペニスの大きさなどによって違いが出てくるため、カウンセリングで患部を見てからでないと答えてくれないクリニックもあると思います。
また、症例写真を見せてもらうのも大事です。
可能であれば、手術直後の症例写真を見せてもらい、どのくらいの間隔で縫っているかチェックしておきましょう。
説明では、「細かくしっかり縫います」などと言いつつ、実際には手抜きして大ざっぱに縫っている可能性もありますから。
5. 針を入れる位置
縫合の最後のポイントは、針を入れる位置です。
これは傷口から近い方が、傷口をしっかり固定できるのでいいです。
このポイントについては、執刀医に聞いても「できるだけ傷口に近い位置で縫う」としか言われないと思うので、手術後の症例写真を見た方がいいですね。
ただ正直、症例写真でもわかりづらいと思いますので、その場合は執刀医の「経験・実績数」を参考にするのが、いいでしょう。
【チェックポイント5】 担当医は名前出し・顔出ししているか
手術におけるポイントではないので、下記記事では触れていませんでしたが、病院選びでは「執刀医になるドクターが名前出し・顔出しをしているかどうか」は重要です。
「名前出し・顔出し」とは、ホームページなどのメディアに、ドクターが自分の名前や顔写真を出していることです。
「名前出し・顔出し」に関しては、正直いうと、直接手術の見栄えとは関係がありません。
「名前出し・顔出し」していないドクターでも腕がよい人はいますし、「名前出し・顔出し」しているドクターでも、腕がいまいちな人はいます。
間接的な指標だけど……
ただ、「名前出し・顔出し」していると、何かトラブルが起きたときに、すぐにその風評が広がります。
そのため、全体的に見れば、「名前出し・顔出し」していないドクターよりも、「名前出し・顔出し」しているドクターの方が、より責任をもって仕事に当たっていることが多いといえます。
とくに今の時代はネット、SNSなどですぐにその評判や噂が広まります。
ネットに、悪い評判とともに顔や名前が載ってしまうと、ずっとそれが残ったままになり、ドクターとしても、「名前出し・顔出し」はかなりリスクのある行為になります。
それでも、「名前出し・顔出し」をするのは、ある種、責任感の現れでもあります。
ですので間接的ではありますが、「名前出し・顔出し」は手術の出来を考える上で重要な指標になると思います。
では、「なぜ包茎手術において『医者の責任感』が大事か」、説明しますね。
まず、包茎手術で見栄えをよくするには、
-
執刀医の技術力
-
必要な手間をしっかりかける
が重要です。
前者は当たり前ですが、後者のめちゃくちゃ大事です。
たとえば、「連続縫合か、結節縫合か」「縫う針の数」などは、技術力とは違い、ドクターがどれだけ必要な手間をかけるかによって、術後の見栄えが変わってきます。
いくら技術力があるドクターでも、連続縫合にしたり、縫う針数も減らしたりなど手間をかけなければ、傷跡は目立ってしまいます。
責任感のないドクターだと、「ラクしよー」と手間を省くかもしれません。
しかし、「名前出し・顔出し」しているドクターであれば、責任感がのしかかるので、こういった手間を惜しんだりしにくくなります。
ですので参考的な指標ですが、意外に重要なので、ホームページなど、ドクターが「名前出し・顔出し」しているか、ぜひチェックしておきましょう。
以上5点が、傷痕を目立たせない病院を選ぶときのポイントになります。
ホームページ、無料相談やカウンセリングなどで、ぜひチェックしてみてください。
症例写真を見る時の注意点
チェック方法の1つに症例写真を挙げましたが、症例写真については2つほど注意点があります。
1つずつ説明していきます。
1. 担当医の症例写真を見せてもらう
まず、第一に注意しておきたいのは、症例写真の手術を行ったドクターが誰かということ。
いくら、症例写真をいっぱい見せてくれる病院でも、その症例写真の手術を行ったドクターが、あなたの担当医にならなければ、参考度合いが減ってしまいます。
そのため、症例写真を見せてもらう場合は、できればあなたの手術を担当してくれるドクターの症例写真がいいですね。
大手のクリニックや系列医院が多くある病院だと、手術をするドクターが複数いたりします。
そのため、見せてもらった症例写真があなたの執刀医が施術したものとは限らないのです。
ですので、症例写真を見せてもらえると言われても、あなたの執刀医になるドクターの症例写真を見せてもらえるか確認しましょう。
2. あくまで参考程度に
症例写真は、数多く手術をしてきた中で、病院側が「この手術の写真がいい」と選んで、用意したものです。
そのため、症例写真は、その病院が行った手術の中でも、かなり上手くいった、状態のよいものになります。
傷痕が目立ったしまったケースはもちろん、標準レベルの傷痕でも、あまり症例写真としては見せないでしょう。
症例写真は、あくまでひとつの目安として、
くらいに思っておくといいでしょう。
「見栄えのいい手術を行う病院選び」のまとめ
記事が長くなりましたので、最後に整理します。
各チェックポイントの確認方法
それぞれ下記の方法で確認しましょう。
【チェックポイント1】デザイン
傷口の位置をどこにするか | 「HP、メール・電話相談」 |
包皮小帯(裏スジ)の形成 | 「HP、メール・電話相談」「カウンセリング」 |
切除する包皮の長さ | 「経験・実績数」 |
傷口の円周の調整 | 「症例写真」 |
【チェックポイント2】切開
切開の仕方 | 「経験・実績数」 |
メスを入れる位置 | 「カウンセリング」「症例写真」 |
剥離する皮膚の厚さ | 「症例写真」 |
使用するメス | 「HP、メール・電話相談」 |
【チェックポイント3】止血
迅速かつ確実な止血 | 「経験・実績数」 |
【チェックポイント4】縫合
縫うときの力加減 | 「経験・実績数」 |
使用する糸の種類 | 「HP、メール・電話相談」 |
連続縫合か、結節縫合か | 「HP、メール・電話相談」 |
縫う針の数 | 「HP、メール・電話相談」「カウンセリング」「症例写真」 |
針を入れる位置 | 「症例写真」「経験・実績数」 |
【チェックポイント5】担当医は名前出し・顔出ししているか
執刀医の名前出し・顔出し | 「HP、メール・電話相談」 |
いかがだったでしょうか?
間接的にしかわからない項目もありますが、基準も決めずになんとなく選ぶよりも、ずっと精度の高いクリニック選びができると思います。
各項目をチェックしていくのは、なかなか大変だと思いますが、一生に一度の大事な手術なので、がんばって調べて納得のいくクリニック選びをしてください。
今回の記事があなたのクリニック選びの参考になればうれしいです!